企業不正の真相に迫る~監査の視点からガバナンスを考える
日産自動車の前会長であるカルロス?ゴーン氏の金融商品取引法違反による逮捕は、国内だけでなく、海外の関係者にも大きな衝撃を与えました。同件は捜査中であるものの有価証券報告書における報酬の開示、ならびに報酬額の決め方に関するガバナンス、監査制度などの在り方が問われています。2015年に発覚した東芝の不正会計の事例においては、同社が行った会計処理について不適切か、不正のどちらかという点で論争が巻き起こりました。日産?東芝の両事案は不正の内容は異なるも